歯が痛い時の原因②
前回、歯が痛い時に歯医者さんに行っても虫歯はないから、経過観察しましょう。と言われて何でだろう?というところまでお話ししました。今回は歯が痛くなる原因の一つ、歯髄炎についてお話ししていきます。
歯髄炎とは?
歯の中に入っている神経が、何かしらの原因で炎症を起こしてしまう状態のことを言います。
歯髄炎は初期症状だとお水や熱いものがしみやすくなります。重度になると自発痛と言って何もしてなくても歯が痛くなります。
一番多いのが、虫歯の菌が歯の中の神経に感染してしまい歯髄炎になってしまうことが多いです。
虫歯が原因ではないのに歯髄炎になることもあります。
虫歯が原因でないのに歯髄炎になる原因として
①噛み合わせ
過大な咬合力が歯にかかると、歯の中の神経が炎症を起こすことがあります。普段の食事時の力で起こることもありますが、ほとんどの場合は寝ているときの噛み締めや歯軋りが原因です。この場合、マウスピースを寝るときに使用したり、咬筋にボツリヌストキシン製剤などを注射で打つのも有効的です。また日頃から上と下の歯が当たってないか?と意識することも非常に大事です。意識するだけでも大分軽減しますのでお金もかからないので是非意識してみましょう。
歯並びが良い方は全ての歯に均等に噛む力が分散されます。歯並びが悪い場合、部分的にしか歯が当たっていないため(前歯部が噛んでいなかったり、奥歯が一部分しか噛んでいない)、特定の歯に咬む力が集中してしまうことが多いです。この場合も歯の中の神経が炎症を起こしてしまい、痛みに発展することがあります。特定の歯に力を集中させないようにするために、矯正を検討してみるのもいいでしょう。
次回、痛みの原因(歯髄炎)、歯のクラックに関してお話ししていきます。